エキシマレーザーとは
レーザーと聞くと、何かもの凄いエネルギーを持った光線のように感じます。
ウルトラマンやウルトラセブンが発射する”あの光線”のような。。(汗)
レーシックに利用される『エキシマレーザー』は、
特殊なガスに高電圧を与えて発生させるレーザー光で、
医療に利用するのに適した特徴を持ち合わせています。
- 分子に衝突すると、その分子をはじき飛ばした後消滅する
- 発生する衝撃波や熱がほとんど出ない
- 目標とする分子以外には影響を与えない
レーシックでも威力を発揮
こうした特徴を持っているため、医療分野で広く積極的に活用されています。
また、レーシック治療においては、
- レーザーが当たった角膜の分子のみを削ることができる
- 非常に弱いエネルギーなので、角膜への照射後は消えて消滅する
- 角膜より先に進んでいけないため、網膜・水晶に傷を付けない
という面からも、エキシマレーザーによる屈折矯正術は、安全であるといえます。
エキシマレーザーの種類
日本国内の大手近視クリニックが採用しているエキシマレーザーは、
「高性能」「最高品質」「最先端技術」「最高級」「最新機能」など、
ハイスペックであることが強調されています。
角膜を自動で追尾するシステムが当たり前
レーシックでは、眼球が極力動かないようにと、固定して手術が行われますが、
意に反して、どうしても僅かながらキョロキョロと動いてしまいます。
レーザーが的確に照射されなければ、最大の成果を得られません。
最新のエキシマレーザーは、こうした僅かな眼の動きに対しても、
自動的に追尾していくシステム(アイトラッカー)が装備されています。
これを『アイトラッキング機能』といいますが、
このシステムは最新のエキシマレーザーであれば、
装備されているのが普通になっています。
ここまで高性能化すると、車で例えれば、
フェラーリーかカローラかという選択ではなく、ベンツかBMWかの世界です。
つまり、どのエキシマレーザーで矯正しても、良い結果になるということです。
実際には、術式や目標視力は『適応検査』によって決められますから、
素人がスペックがどうのこうのといっても仕方ありませんので、
ここでは、現在主力となっている機種やメーカーについて触れておきます。
製造メーカー | 機種 | 発売時期 | 厚労省 FDA |
---|---|---|---|
Alcon社(米国) | ![]() EX500 |
2011年 | 申請中(厚) |
Schwind社(ドイツ) | ![]() AMARIS/750S |
2010年 | 未認可 |
Technolas社(ドイツ) ↑かなり優秀 |
![]() Technolas217P/Z100 |
2009年 | 認可 |
WaveLight社(ドイツ) | ![]() Allegretto/Eye-Q Blue Line |
2005年 | 認可 |
AMO社(米国) | ![]() VISX STAR S4 IR |
2005年 | 認可 |
※FDA(米国食料医薬品局)は医薬品や医療機器の認可を行う公的機関
エキシマレーザー装置の採用状況と術式
現在レーシックの主流となっている術式、
「イントラレーシック」「アイレーシック」「Zレーシック」における
各エキシマレーザー装置の採用医院という視点で分けてみました。
機種 | 採用医院 | 術式 |
---|---|---|
Technolas217P/Z100 | 錦糸眼科 | レーシック・イントラレーシック |
EX500 | SBC新宿近視(横浜院) | イントラレーシック |
東京近視クリニック | ||
VISX STAR S4 IR | 神戸神奈川アイクリニック | レーシック・イントラレーシック アイレーシック |
SBC新宿近視クリニック | アイレーシック | |
錦糸眼科(札幌院) | イントラレーシック | |
Allegretto/Eye-Q Blue Line |
SBC新宿近視クリニック | イントラレーシック |
品川近視クリニック | ||
東京近視クリニック | Zレーシック | |
AMARIS/750S | 品川近視クリニック | Zレーシック |
さて、エキシマレーザーの機種や採用している大手の医院で分けてみましたが、
この表自体には、まったく意味がございません(笑) 強いていえば、、
同じ術式でもクリニックによって違うレーザー装置を利用している。
術式が違っても、同じレーザー装置が利用されていることもある。
アイレーシックのエキシマレーザーは、ビジックスStar S4IRを利用する(?)
ということです。以上。。。
オーダーメイドのレーシック
レーシックの本来の目的は、「レーザーを照射して屈折異常を矯正する手術」です。
ところが、エキシマレーザーの進化によって、角膜の歪みを解消して、
より”クッキリはっきり”と見えるようにできるのが、最新のレーシックです。
レーシック・屈折異常・術後の副作用・眼の検査などの基礎事項